華道
華道(いけばな嵯峨御流) いけばな嵯峨御流は、平安時代嵯峨天皇が、嵯峨院の庭内大沢池で、菊を手...
花ごころを立ち上げて20年になります。あの頃お稽古に来ていただいていた方々は結婚し子育て真っ盛りのママになっていたり、キャリアを積まれて役職につかれていたり、月日の流れるのは早いものです。あれから少し時代は変わりましたね。
私の二十歳の頃、お茶やお花のお稽古をすることは当たり前のように言われてきました。母が華道の師であったため、家には必ずお花が飾ってありました。しかし親と子ですから反発もあっていけばなは好きにはなれませんでした。結婚後、フラワーアレンジメントを習い、洋花の色やデザイン、型にはまらないスタイルを知りお花の魅力に感化されていきます。
フランスに短期留学しディプロマを取得した時には、カルチャーショックを受けました。
日本の文化、日本のいけばなについて何も知らないのですから。
そこからは遠ざかっていた、いけばなや茶道に興味を持って目を向けられるようになっていきます。特に茶道や華道は型にはめることばかりで、楽しいというよりはできない自分にいら立つ方が多かったように思います。ですが、日本の伝統に裏付けされた基礎を勉強し、季節感の中で植物も人も生かされていることを知り、そしてそれが何よりも人のこころに響くということが理解できた時、はじめて楽しいと思えました。
茶道も華道も敬虔な気持ちは同じです。やればやるほどに、また年齢を重ねればかさねるほどに心をうたれます。時代背景、歴史、墨蹟、禅語、陰陽論などを知ればどんどんと知識が重なって、皆さんの人生は素敵な豊なものとなっていくでしょう。
華道で技術を
茶道でこころを
アレンジでセンスを
みがいてみませんか